【高齢出産】そるてぃらいふ

がんばれ私!の日常

8.こんな状態でもみんなに言えない

まさかこんなことになると思わなかった。

ここから、とりあえず2週間休むことになった。

会社には、さりげなく言っておいてよかった。

何も引き継ぎできないまま、休むことになるなんて思いもしなかった。

点滴をすれば、よくなるなんてことはなかった。

 

その時の私の状況。

〔食べ物、飲み物〕

マスカット3粒がやっと、凍らせたスポーツドリンク1日かけてどうにか飲み込む。

でも、ずっとゲェゲェ。

トイレ、ベッド、ソファの往復。

近くまでの買い物もムリ。家オンリー

フラフラ 震えてすごす

 

〔TV〕

家にいたため、何か娯楽を、、とおもったが、

論外。なんで、TVって食事ものばっかりでてくるの??朝、昼のワイドショーなんて、ほぼ食べ物。CM油断すると、なんで、この関係ない銀行のCMで食べ物でてくる?なんてことあったり、

とりわけ肉やピザのCMがつらく吐き気倍増。

 

〔携帯、本〕

初期は 他の方のつわり ブログなどをみていた。

だけど、全然症状が軽い方ばかりで、

(食べられる、特定のものでも口にできる、会社も通える、吐き気のみ、吐いても3から5回程度)等

自分と違いすぎて、ウンザリしてきて嫌になる。

それとともに、長時間携帯さわっていると、

キラキラ?チカチカ?してきて、具合悪くなる。

本も、文字を追うことがそもそも辛くなる。。

 

そう、天井をみあげ、ただぼーっと時間がすぎるのを待つのみ。お腹から食道にかけてムカムカとする気持ち悪い胃液がこみあげてくるのと、戦い。

 

匂いもホントに無理で。

かわいそうに。

夫は最初、換気扇の下で食べていたが、

それでも 本当に無理で。(油っぽい匂いとか、にんにくとかの匂いが特に受け付けなかった)

気づけば、お風呂場で食べていた。

 

プラス 夫の歯磨き後、リステリンの匂いも無理で、

こーなーいでー!!ってな勢いだった。

(ごめんね。(笑))

 

もちろん、自分においても、余裕なんか全くなくて、シャンプーなんて3日に一度で精一杯だった。

汚いとかそんなこといってられないくらい無理なものは無理だった。

 

ご飯食べることも、オシャレすることも好きなわたしが、なんの楽しみも奪われて、こんなボロボロの状態になるなんて本当に思っても見なかった。

 

だけど、、どうしたらいい?

会社にこそ伝えたものの、

まだ、両家の親にさえ伝えてない。

 

だって、私は 高齢ダカラ。。

 

もしかしたら、もしかしたら、、

すぐダメになっちゃう そんなこともあるかもしれないから。

 

孤独な状態。

 

前回病院でもらった、

出生前診断」これもチラつく。

私の年齢では、染色体異常の確率もググっとあがって、80分の1位の確率でそういうこともあったりする。

 

夫はものすごく呑気というか、世間知らずすぎるから、出来た時もあんまり奇跡と感じでないようだったし、出来たあとのこういう悩みもあんまりわかっていないようだった。

というか、健康な子が産まれるでしょ。

その前提で思われているようだった。

 

私は色んな、もしも、もしも、、を考えて、

到底、親たちには言える感じにはなれなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7.入院か安静か

その日は水曜だったため、木、金とお休みをいただくことにした。

はたからみたらまだ妊婦だなんて全くわからないのに、もう、こんなにつわりがあるなんて。

どうにかこうにか、帰ってはきたものの、

何も食べてないお腹に急な点滴は、お腹がビックリしたのか、今度はお腹を下す。

吐き気、腹痛で涙が出てくる。

トイレからしばらく動けない。

私の様子を心配して夫は早めに帰ってきてくれた。

金曜テレワークにして、半休とるから、一緒に母子手帳もらいに行こうと提案してもらった。

私も、こんなにつらいけど、今のままでは、

何も「妊婦」という 証拠がなくて、誰にもわかってもらえない気がした。

半ばヤケクソのようだった。

母子手帳マタニティマーク、、お願い。

これがお守りのようになる気がして。

予約等の手続きは全部夫がやってくれた。

夫が私の様子を説明してくれていたのもあるけど、保健師の先生はホントに優しくて、いくつかの質問をされながらも、実に端的に短縮バージョンですすめてくれた。

無事受け取れた。良かった。

これで少しは、「妊婦」って認められる。

週末休んでも、全くもって、良くなることはなかった。点滴開けたら回復した、食欲出てきたなんて他の投稿では見るのに、、

結局月曜も会社をお休みした。

いよいよ火曜は、円錐切除を受けた病院での診察だ。

色々リスキーなわたしは産むならココと決めていた。

ヘロヘロになりながら、たどりつく。

食べなさすぎて、あっという間に1週間で2キロ落ちていた。

‥ケトン体3プラス‥

 

辛いわねぇ。

この言葉が響く。

そう、「大丈夫?」なんて、いらない。

大丈夫じゃないんだから!!

どうみたって、苦しいんだから!!

 

辛いわねぇ。という共感の言葉がホントに響いた。

 

まず、このあと点滴!

時間は平気?? 3時間くらいかかるけど。

---大丈夫です。お願いします。

 

入院か自宅安静(最低2週間)どうする??

---即答。

自宅安静でお願いします。

 

そっか、私入院レベルだったんだ。

なんで入院しないかって理由はただ一つだった。

入院したら、孤独になるから。

大きな病院の為、いまだ面会制限が厳しく、

時間もほんの30分も会えない。

そんな状態は無理だった。

 

それなら、お家にいたかった。

単なるつわりではなく、

それが重度と判断された

「重症妊娠悪阻」

それが私の 症状だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6.限界

部長にのみ報告してから、1週間もたたないうちのことだった。

とりあえず出勤したものの、とにかく吐き気がおそいトイレへかけこむ。

同じフロアにはたった2個しかトイレがないため、周囲が気になりながらも、吐くものもないのに、オエっとせずにはいられなかった。

ろくにたっていられない。フラフラする。

幸い仕事はすわりなので、その辺りはまだましなのかもだが、時間がたつのがかなり遅く感じた。

大学時代も皆勤、そのくらいバカ真面目な私にとって、こんなことで、へこたれるわけにはいかないと。何か変なプライドがあった。

自分との戦い。

負けるな私。頑張れ!

1日乗り切るんだ!

昼の時間。

何も食べる気がおきない。

机につっぷしてしまう。

ダメだ、ダメかも。。

 

 

もぅ、隠してなんかいられない。

ダメだ。

 

リーダー(男)に、漏らす。

私、、体調悪くて、、

妊娠してる感じで、ちょっと今日〇〇までやったら帰るかもです。

 

と報告。

 

人数いないのわかってたし、出来る限りのことはして帰りたかった。

 

え!!!みたいな感じで一瞬驚いていたけど、

すぐさまわかってくれて、いいから早く休みなといってくれた。

 

部長にも報告。部長も尋常じゃないわたしの様子見てすぐさま帰るよう促してくれた。

 

フラフラ。

待って。そもそも帰れない。

帰る元気がない。

会社から徒歩1分もかからないバス停の距離が遠すぎて、いっかい座り込んでしまう。

ダメだ。病院行こう。

 

初診で見ていただいた、産婦人科へ電話。

受け付けてくれるらしい。

どうにかこうにかたどりつく。

自分の時間までが長かった。半ば修行僧のような感じで過ごしていた。

 

看護師さんには、あらー、もぅつわりきたの?

早いわねー的な感じで軽い感じで言われ紙コップ渡され、軽い感じで尿検査をするよう促された。

 

そこからだ。

血相変えてとんできた。

 

ちょっと!!!

ケトン体プラス4

 

どうやらかなり、ひどい値らしい。

食べれなさすぎて、吐きすぎて、いわゆる

栄養失調状態 

 

別室のベッドへ移動させられ、そのまま

点滴させられる。

 

そうか、わたしこんな状態だったんだ。

 

 

 

 

 

 

5.秘密のつもりが

改めて妊娠わかると、なんか一気に気持ち悪さが増した気がする。

何か、このもやもや、だるさ。

胃から胸にかけて。

うぷ。気持ち悪っ。

 

でも、、、

40代オーバーの妊娠。

サイト見るとろくなこと書いてない。

流産の確率、先天性異常の確率、、

はぁ。

 

こりゃ、すぐに報告なんか出来たもんじゃないな。安定期入ってから言おう。

 

この時は、そう思ってた。

だけど、、

まぁ、バレるよね。

普段、お昼ランチも、モリモリ大盛りごはん食べてる私が、コンビニで、小さなサイズのフォー

チビチビたべて、やたらトイレいってたら。

(←気持ち悪すぎてすでに5週目からゲェゲェ)

だめだ。これ。

 

とりあえず部長だけには言わねば。

と、報告。

今思えば、この時部長にだけでも報告しといてよかったんだけどね。

※写真はこれから4ヶ月以上食べれない肉

 

 

4.反応

インフルエンザで休んでたこともあり、

なんやかんやであっという間に、

時がすぎた。

 

また検査薬を使ってみる。

くっきりすぐ出る 陽性反応。

 

こりゃ、ホントに妊娠したんだ、、

私。

でもなんだか、まだあんまり実感がないな。

 

婦人科は仕事場から近くの所に行くことにした。

結婚式前、生理ずらすのにピルをもらうのに

雰囲気よかったから。

婦人科って相性がリアルにあるような気がする。

 

しかし、妊娠ってなると、

すんごい こと細かに、問診票みたいなの書くのね。めちゃくちゃ ぶっちゃけなくちゃいけないのね。

自分のことならまだしも、

夫のことまで書くのは初めてのことだった。

年齢、既往歴。

 

そこは、三人くらい先生がいる中で、

順に呼ばれる感じだった。

 

私は優しそうな おじいちゃん先生にあたった。

 

カルテを見て、

41歳ということもみたのであろう。

でも、そこには、結婚した年齢も書いてあり、結婚も妊娠も同じ年齢とわかると、

診察早々、

 

「おー、そうだね、妊娠してるねー、

これだよ、胎嚢!

すごいね!すごいっ!

自然妊娠なんてすごいねー!

おめでとうー!」

 

とかなり、すごいを連発し、

興奮気味に、はしゃいでる

かわいい おじいちゃん先生。

 

こんなに、喜んでくれるんだ。

 

なんだか、私より 喜んでいる感じだった。

 

そぅ、ここは、

メインは不妊治療に力を入れている婦人科。

だからこそ、苦しんでいる人が沢山いる中で、

41歳での

『妊娠』それも、自然妊娠での 妊娠が

いかに 奇跡かを、体感しているんだろう。

 

診察を終え、家に帰り、

まじまじとエコー写真を見つめる。

 

ここから育っていくんだ。

…なんだか、不思議な感覚。

 

夫に報告しなくちゃ。

どんな風に喜んでくれるかなー??

 

 

いや、、…YouTubeを見すぎた。

 

正直、婦人科の先生より、反応が薄いとはね。

 

なんかさー、もっと、こう、なんか。

 

… うちの夫は優しくないわけではない。

だけど、良くも悪くも、感情の表現がちょっと乏しい。冷静といえば冷静なんだけど。

言葉は、伝えてくれるのだけど

 

結婚式の時も、私から向こうへ、

3つほどサプライズを仕込んだが、

反応が薄すぎて全くとりどころがなかったらしく、映像は全てカットされ、私のサプライズは、ほぼゲストには伝わらなかった。

 

一方、向こうからのサプライズに、感情表現豊かな私は、ビックリした顔や、喜んでいる顔が、しっかり映像におさめられ、エンディングムービーでも流され、色んな方から、良かったわねー、こんなことしてもらって幸せでいいねー。と言われるたびなんとなく、モヤっとする。

…私も色々してたのに。と。

いーけどさー。

 

 

まぁ、そんな感じなわけだから、

案の定、YouTubeで見ているような、

 

「感動で泣き出す。」とか 感極まって

「おめでとうーーーー!」といいながら、

ぎゅーっと抱きしめられる、

ハイタッチする

 

みたいな ドラマのような光景は、

いっさいなかった。

 

おじいちゃん先生の方が興奮してたわ。

うん。

 

こんな時位、わぁ、きゃあ 

と感動をわかちあいたいと感じた 

正式妊娠判明の夜。

 

 

3.勘弁してくれ

生理予定日。

ほぼ、規則正しいワタシ。

でも、やっぱり来ない。

だけど、まぁ、2、3日位は遅れることあるよね。

 

とか思いつつ、もう一回検査薬をしてみる。

気になって仕方ない。

………

おおっ、

今度は、前よりかなりクッキリ反応

これは、本当に、もしかするかも??

 

だけど、すぐに流れてしまう可能性もなきにしもあらずだから、ぬか喜びはいけないし、

ちゃんと日は守らなきゃダメか。

そんな感じで、長ーい1週間を過ごそうとしていた矢先、以前からぽーっとしていた熱がみるみる上昇。

身体が何だか二重に覆われているような感覚。

重い。だるい。

暑いのか寒いのか何だかわからない。

 

37度台、38度台、、、どんどんあがっていく。

これって、

やっべぇぞ!!な ヤツ じゃない??

あいにく祝日、

いつもの耳鼻科は熱外来を受け付けてない為、

翌日 初診で、予約し、駅近の病院へ。

 

中すら入れてくれない。

ホントに隔離されるのね。

へぇこんなところから入れるの?

ってな感じで、まさかの病院裏側ツアー的な感じで、スタッフしか触らないパスワード鍵付きドアの裏口側から入り、ちょっと探検気分でワクワクしてキョロキョロしながら、

誘導されるがまま、椅子にすわり、さーっとカーテンを閉められる。

 

ングっ!!鼻につっこまれる。

 

ハイ、、あっさり陽性!!

インフルエンザ。

まぁ、ですよね、ですよね。

 

「あの、私妊娠してるかもしれなくて、、」

モゴモゴ な ワタシ。

『何ヶ月?』

「あ、いや、あの、まだ産婦人科とかは行ってないんですけど、検査薬で陽性でてて、、」

何となく 間があったのは気のせいだろうか?

私の中では、その間に

(…こんな年齢で妊娠なわきゃないだろー、

想像妊娠では??)

と 思われているような感じで、

脳内変換されていた。

『では、タミフルではなく、赤ちゃんに影響出にくいものにしましょう』

 

結局、カロナールを処方され、

会社は五日間お休みすることになった。

強い薬ではない為、勿論なかなか熱もさがらなかった。

 

妊娠初期って1番重要なのに、、

このタイミングでかかるなんて、、

なんなのさ。

撃沈↓↓

 

これは、まだまだ地獄の序章

 

 

 

2.異変

結婚式後、旅行行ったり、御礼や挨拶周りなどを経て、やっと8月終わりに色んなことが落ち着いた。

 

9月に入り、ある日突然、右のお腹に、

ピキーーーン!!!と

雷が落ちたかのような電流が走る。

イタッ。なんだこの痛み。

痛みは続かず、いっかいこっきりだった。

 

なんか、最近熱っぽい。

その痛み後から、なんだかふわふわした感じが続く。やたら汗をかく。あつい、あつい。

身体があつい。

んー、もぅ、更年期?

 

更年期障害には、のぼせ、発汗など所謂ホットフラッシュと呼ばれる症状があるようで、

なんせ、子宮も卵巣も手術している私にとってはいつなんどき、そうした症状があらわれても、

おかしくない。

やたら、検索して、読んでまた、

はぁーと、落ち込んでしまう。

……きてしまったか、とうとう と。

 

しかし、いつもとは違うことがもう一つあった。

やたら、トイレが近い。

いつもが少なすぎるのかもしれないが、

朝起きて会社行って帰って寝るまで平均5回。

それが、夫とお出かけ中 比較的いつもトイレに行く回数が多い夫より、行きたくなってしまった。

2時間に1回くらいの割合で。

ん?

何かがおかしい。

いつもの【ワタシ】じゃない。

 

これは、も、もしや???

もしかしてな場合もある?

そりゃ、色々ひと段落した矢先、

その可能性がないってわけじゃないけどさー。

 

フライングもフライング、

生理予定日よりもかなり前の段階で、

おそるおそる検査薬をつかってみる。

※本来の正しい用途ではありません。

 

ドキドキ ドキドキ。

 

うーーーーーーっすら、線が。

すぐ浮かび上がってきた。

よーく見ないとわからないような

薄い線で とても確定だなんて

言えたもんじゃないけど、

おーーーー!

 

あれは、着床時の痛み?

まさかの熱っぽさや頻尿は、妊娠超初期症状?

まだ、誰にも言えたもんじゃない。

1人抱えたまますごす、…『予兆』の日々。

これが、私の妊娠生活のはじまり。